2015年以降の熊野稔の地域計画に関する産官学協働、研究、地域貢献
■熊野ゼミの教育・研究を通した産学地域連携 |
西都市 西都妻湯プロジェクト
2016年~2018年度にかけて(株)日南が100%出資し、総工費10 億円をかけて実施した妻湯温泉開発事業の一環で、観光資源の豊富な西都市において、「健康な食、健康な生活につながる温泉の活用」を目指して、宮崎大学が持つ高度専門技術を取り入れて実施する連携事業。日南が年間1000万円の研究費を宮崎大学に委託し、「社会科学系」「医療系」「農学系」の3領域に分けて実施した。「西都市・妻湯プロジェクトにおけるレンタサイクルシェアシステム及び健康ウォーキングコースのまちづくり」を29年30年度で実施し、コースルートやシステム開発を提案した。
西都市COC+シンポジウム ゼミ生の表彰
2017年12月ポスターセッションの部で、熊野ゼミが西都市妻湯プロジェクトの健康ウオークコース・サイクルコース提案で優秀賞を取得して宮崎大学学長から表彰。
小林市地方創生プロジェクト
公開研究発表会
2017年度の熊野研究室にて学生のゼミを活用して、小林市の中心市街地活性化、マルシェ、道の駅、生駒高原、再生可能エネルギーなどのテーマを対象に現地調査等をしてレポートにまとめ提言を行った。
宮崎市における放置自転車等を活用して公民館に11台配置したシェアサイクルシステムの構築と自転車による津波避難社会実験を檍地域の自治会と一緒になって取り組み、その実現可能性を検討することを目的とした。檍地域内5カ所の公民館にシェアサイクルを設置し2019年9月1日から12月7日まで98日間の利用動向を分析した。津波避難社会実験は10月6日日曜日に宮崎地区交流センターや北中自治公民館から宮崎市中央公民館までと北中自治公民館から下原ふれあい広場までのルートで行った。結果はシェアサイクルは50回の利用が見られ公民館職員や公民館利用者などの利活用が見られた。津波避難は自転車により徒歩の所用時間の6割の短縮が図られ、参加者の約8割から津波避難時に自転車を利用したいという回答が得られ、9割から道路整備により自転車避難の活用可能性が増す回答を得て、実現可能性を示すことができた。またシェアサイクルシステムの全国調査の結果も示した。
■地域デザイン |
産学市民連携によるえびの市八幡丘公園基本構想策定
基本構想は、市民WSや市民アンケート調査結果を基本とし市長の意向やパブコメも踏まえて策定し、コンセプトは、「四季折々、皆が楽しめる森の展望公園」とした。考え方は、えびの市の眺望が楽しめる市民の公園、飯野地区を代表する公園として、幼児からお年寄りまで誰でも気軽に利用できるユニバーサルデザインによる整備を目指す。また、季節感が感じられ、いつ訪れても季節に応じた快適な景観が得られる。ユニバーサルデザインの元、使いやすく、森の雰囲気が味わえ、周囲の眺望や展望が楽しめ市民の健康や療養にも寄与する、ゆったりと過ごせる滞在時間の長い市民公園の実現を図る。そのために市民や企業等の民間の協働・活用を生かした適切な利活用や維持管理に努める。八幡丘公園再整備計画の概要、再整備基本計画(コンセプト、計画骨子、基本計画フレーム)、再整備基本計画図、地域住民ワークショップ・アンケート調査結果の4つの構成で作成した。
■地域貢献活動 |
道の駅リレー防災セミナーへの協力
災害を経験した道の駅をはじめ全国の道の駅をリレー方式で巡り、各地の道の駅固有の防災テーマについて議論を深め、日本列島全体の防災力強化を目指すことを目的とした「道の駅リレー防災セミナー」への参加・協力。
2019年
第1回:新潟県十日町 道の駅「クロステン十日町」
第2回:宮崎県延岡市 道の駅「北川はゆま」
第3回:静岡県富士宮市 道の駅「朝霧高原」
NPO人と道研究会主催、全国道の駅連絡会共催
国土交通省 各都道府県 後援事業